情報弱者って辛いな、なんてことを最近切々と感じます。
成功者は情報強者
ネットが普及し始めてから早17年が経とうとしておりますが、いつの頃からか情報強者・情報弱者といった単語が使われるようになってきました。
しかし、実は情報弱者というのはいつの時代でもおりまして、歴史において成功できない人というのは得てしてこういったタイプの人が多いのではないかと思います。
一応お断りしておきますが、もちろん全ての情報弱者が成功しないわけではなく、情報強者が失敗をしないわけではありません。
情報強者は、情報を多く持っているが故に、いくつかの選択肢から一つを選ぶことができます。
ですから、たとえ失敗しても、実行していない他の選択肢を試すことができ、それらに挑戦し続ける限りいつかは成功します。
つまり、成功するまでやり続ける選択肢を持つことができるから、成功する確率が高くなるのです。
ですが情報弱者はどうでしょうか。
情報弱者だけに元々情報が少なく、こういった人は選択肢が殆どありません。
あっても2つくらいでしょう。
そしてどちらも失敗する選択肢だったりします。
故に一つを選択し、失敗したら次の一手が最後になります。
もちろんそっちも失敗しまして、次の選択肢がないので、最後は失敗のまま終わるわけです。
ゆえに成功しないケースが多いわけです。
ちなみに、勘が鋭い人というのは、必ずしも新聞を読んだりテレビを観たりして勉強しているわけではありませんが、実は日々の生活の中から自分に必要な情報を積極的に得ている人で、こういった人は情報弱者ではなく、逆に情報強者であったりします。
元来人間はとても検索能力に優れているらしいです(一説によると)。
勘が鋭い人というのは自分に興味のあるものを常に検索していて、興味そのものが広い範囲に及んでいるため、あらゆる情報を吸収しているのです。
俗にいう「好奇心旺盛な人」の特徴だと思いますが、こういった理由から成功者の条件としてよく出てくるのではないでしょうか。
意外と身近によくある話
話は変わりますが、情報弱者の人がもろに損をするケースの記事がありました。
"店公認で価格比較 「ヨドバシ」アプリのお得度 " 日本経済新聞
こちらのケースなどはもろに情報弱者の人が損をする可能性が高いお話ですね。
知っていればネットでの最安値近くまで値引きしてくれるのに、何も言わなければ店頭価格そのまま。
この記事はWEB版で公開されていますが、PCもスマホも利用しない人は、この記事を見かけることもなく、人から教えてもらうまで一生高い値段で買わされてしまうわけです。
情報こそが命!
基本的に、ビジネス社会においては、いつの時代も競争で相手に勝つことが前提となっているはずで、故にビジネス書などを読むと、ランチェスター戦略や孫子といった戦争で勝つための方法論を現代ビジネス風に置き換えたものが多く出版されいます。
私は戦国時代の武将などが好きで、よく漫画も含めて三国志や日本の戦国時代の本などを読みます。
その中で、孫子を含めた中国の兵法書で書かれている「勝つための法則」がよく引用されています。
戦争で勝つためには、兵力や武器の火力、それを支える兵站・補給などが重要な要素になるわけですが、実はそれにもまして重要な要素がございまして、それが【情報】であります。
つまり、自軍の総戦力や敵の総戦力、中立の総戦力、更には自然の天候や地形と行ったことを正確に把握する能力です。
これがより正確に把握できなければ、どんなに敵を圧倒する戦力を持っていようとも、質の高い兵力を持っていようとも、資源豊富な国力を持っていようとも、絶対に勝てません。
スポーツなどでも同じです。
もしあなたが誰かと対戦する時に、その対戦相手の得意技を事前に知っている状態と知らない状態とではどちらが有利でしょうか。
当然ながら前者です。
事前に得意技を知っていれば、それに対する対策もできますし、練習もできます。
また得意技だけではなく、弱点も知っているとしたらどうでしょうか。
さらに有利な展開に持っていける可能性が高くなり、比例して勝利の確率が上がります。
それだけ情報というのは重要な要素で、常に把握しておかねばならない要素なわけです。
それはいつの時代でも変わりません。
現状を正確に把握できない人は、常に失敗します。
自分の持っている情報が間違い無いと疑わない、故に誤った作戦を立ててそれを実行し、失敗するのです。
例えばパチンコ業界ですと、パチンコファンに対するアンケート結果が現在のニーズの全てだと勘違いし、メーカーに於いてはわけのわからないスペックを開発・発売したり、ホールに於いてはそんな機種で一か八かの勝負するために大量導入したりするのです。
それほど情報とは重要なもので、段取り八分というように、準備の段階で八割型勝負が決しているとしたら、正確な情報が把握しきれていない段階で既に負けは八割方決まったようなものですな。
つまり、結論として何が言いたいのかと言いますと、パチンコで遊ばない人が、新台の開発や導入機種選定をしても、正確な情報が把握できないわけですから、良い結果が続くわけないよね、と言いたいわけです。
と、いつもの長文失礼致しました。
@私のやきとり
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