宅配便最大手のヤマトホールディングスは、2016年にも「宅急便」を東京、名古屋、大阪の主要3都市間で当日に配送できるシステム構築をするらしい。(ソース:朝日新聞)
これによるP業界への影響を考えてみた。
メーカーにとっては?
まず、メーカーにとっては嬉しいニュースではないだろうか。
東京に本社や開発を置く会社も増えたが、まだ名古屋や大阪へ本社を置くメーカーも多い。
開発的には、公的機関への書類などの配送などで。
営業的には土日営業→月曜午前中書類出し→月曜午後ホール着という形で所轄提出用の検定書類などをホールに届けられれば、週末の駆け込み需要を得ることができる。
また、保守管理の面でも、部品を早く出荷させることが可能となる。
仮に、閉店後に故障原因の特定ができた場合、翌日工場or倉庫へ発注→当日午後にホール着→当日中に変更承認申請提出となれば、ホールにとっては一日早く機械を稼働させることができる。
ホールにとっては?
ホール的にも嬉しいことが多いような気がする。
前述したが、メーカーからの書類や部品などが当日午後に届くとなれば、準備や復旧に割く時間が早まるので、それだけプレイヤーの方に商品を提供できるのが早くなることになる。
また、これにより一般景品などの在庫管理などが、今よりもロスを少なくすることができるかもしれない。
プレイヤーにとっては?
こちらもホールのメリットで挙げたようなことが考えられる。
故障した台は、少なくとも変更承認申請の許可が降りるまで7日間はかかるが、メーカーやホールの対応が早ければ新台をより早く打てるようになるし、新台の入替申請も短縮することができれば、マイホでより早く新台を打てるようになるケースも増えるというものである。
また、家スロなどを楽しむ人にとっても朗報だ。
例えば仕事から帰ってきて、深夜に商品を発注したとしよう。
本来ならば早くても翌々日の午前中に届き、遊べるのは二日目の夜から、となる。
がもし仮に、家庭用パチスロを販売している業者さんの準備が完璧であるならば、翌日午後には既に届いてしまうのである。
これはとても嬉しいことではないだろうか。
デメリットは?
こうなってくると、迅速な対応ができる業者にとっては、メリットが増えることになるだろう。
しかし、逆に動きが遅い企業にとっては、前者の対応スピードが早くなるだけに、相対的に評価を落としてしまうことになるのではないだろうか。
恐ろしい話である。
もし後者が、自社の企業文化やサービスを改善できないとするならば、どうしたらいいだろうか?
簡単である。
自社の社訓に「スローライフ」を掲げれば、お客様は納得するだろう。
もちろん、売上は落ちると思われるが。
では他業種は?
ソース元の記事にもあったように、ネット通販などの流通が盛り上がる可能性が考えられる。
そうなると、より家から出る機会が減るという人が若干ならずとも増えるだろう。
その結果、街をぶらついているときに、なんとはなしにパチンコ打とうかな、みたいな人は少し減るだろう。
もちろん業界の稼働を揺るがすほどの比率ではないだろう。
だが、そうやって少しずつ遊技人口が減っていく原因が増えていき、パイが縮小していくのではないだろうか。
ここ最近は、事務所を持たず、自宅勤務という形態にし、サイボウズなどの情報共有サイトで仕事をするケースも増えてきたが、今後そういったケースが増えてくると、仕事帰りの寄り道なども期待できなくなってくる。
実店舗を構えるパチンコ店舗にはますます厳しい時代が近付いて来ている感じがする今日この頃である。
まあ、先日アウトレイジビヨンド観ましたが、映画館なんかも厳しくなっていくんでしょうかね。
関連リンク
映画 アウトレイジビヨンド オリジナル・サウンドトラック | |
サントラ 鈴木慶一 ドリーミュージック 2012-09-26 売り上げランキング : 44808 Amazonで詳しく見る by G-Tools |