2012年11月9日金曜日

【コラム】吉野家は俺が変える


昨日、吉野家で牛鍋丼を食べながら、最近業績が芳しくない吉野家を勝手に改革する案を考えました。

私だったらこうすればもっと儲かるんじゃね?的なやつです。

完全に私の妄想ですが、良かった見てね。

中年世代の苦痛

商売というのは、とりあえず一般消費者・ユーザーの不安や不満、苦痛などが発端となって、それを満たすための商品が開発されるわけですが、牛丼類をメインで提供するファーストフード業界において、まずは何が苦痛なのか、考えてみました。

まず、私のような貧乏なアラフォー団塊Jr世代の現在の苦痛と言いますか、不安なことなのですが、将来の健康のことが心配です。

病気になるとお金もかかるし、気力も減っていく。

太るのも嫌だし。

仕事もできなくなると、収入がなくなってしまい、再就職も困難で、もう絶望的です。

それに、年齢とともに、肉より魚などが好きになっていきます。

味付けもよりあっさり系が好きになっていきます。

なので、比較的あっさり系で、できるだけ食生活で少しでも、本当に気持ちでもいいので、予防みたいなものをできるのであればやっておきたいわけです。

さらには小遣いが少ないわけですから、今くらいの金額でなければなりません。

まあ、普段から大酒飲んだり、生活が不規則だったりと、今更何をという感じなのですが、それでも少しはやっておきたいのです。

そこで、そういった人達をターゲットにしたファーストフード店、もしくはそういった商品があったらどうだ?という考え方です。

なので、普通の人が聞いたら「そもそもファーストフードで食べている時点で健康なんかになるわけないだろ、焼け石に水だ」と言われかねないようなところですが、やらないよりはマシ程度の商品で大丈夫です。

要は気持ちの問題です。

いいんです、私ばかですから。


現在の主流

ご飯といえばコンビニ弁当や外食が当たり前なのですが、とにかく野菜や果物が入っていません。

何かというと肉ばかりです。

私は比較的味付けなどもあっさり系が好きなのですが、肉がメインとなるとやはりこってり系の味付けも多くなります。

まあ、商売としてそこが一番人気があるからそういった商品を提供しているんだと思うのですが、そういった商品ばかりだからこそ、「あそこちょっとヘルシーだよねー」くらいのお店があってもいいよね。

故に私は最近牛鍋丼を食べるわけです。

気持ちだけ肉を減らしてこんにゃくと豆腐を摂取、みたいな。

これで10カロリーくらい減ってるよね?的な。

故に、牛鍋丼を基準として新商品を考えてみます。

野菜と肉と米があり、尚且つ安い商品みたいなものです。


「安い」が障壁

安さを実現するためには色々と問題があるので、いくつかピックアップしてみます。

①素材原価
②調理法
③消費者の購入システム
④都市型と郊外型で業態変化

これらを改善すれば、ある程度よくなるはず!


①素材原価

当たり前ですが、料理店の一番の基本である食べ物が美味しくなかったら、人は来ません。

これがダメだから売上も下がるわけです。

ということで、素材原価を変えず、牛鍋丼を改良します。

ぶっちゃけ、現在でも松屋などでは生野菜などが100円で売っていますが、これではダメです。

牛鍋丼のように280円で野菜もある丼にしなければなりません。

そうなりますと、結構単価がシビアになってきます。

まずは安い野菜の代表格ですが、もやしです。

しかしながら、個人的にもやしは煮物にあまりフィットするイメージがありません。

せいぜい味噌ラーメンにゴージャスに入っているくらいですが、あれも最初に炒めておりますので、そのようなコストがかかるような手間隙はかけられません。

焼き物は時間がかかるからね。

ということで、結論としましては、玉ねぎ+糸コン+豆腐増量ということで。

って、おいおい原価上がってるよ。

まあ、これはシステム改善にて得た利益を充当することにします。

あと、無料で食べれる紅しょうがのような付け合せ、例えばしば漬けや高菜漬けなどをあと2品増やします。

ああいった無料のものをできるだけ多く提供するのは来店動機の一つとして効果があると思います。

ラーメン屋でも自分流に色んな味付けに変えられるお店は人気があります。

ただし、これも素材原価が上がってしまうので、これは器のほうを工夫します。

器を少し小さくするか、盛り方を工夫して、擦り切れいっぱいに入るようにするのです。

そうすると、無料のものでも器に大量に盛ることができませんので、大量に減ることがなくなります。


②調理方法

これに関しては、やはり煮物が一番原価がかからずいいのではないかと思うので、前述した牛鍋丼路線を続行でいきます。

昨今、焼豚丼とか焼牛丼とかが発売されてますが、あれを継続させるならせめてキャベ千を肉の下にひいて欲しいです。

え?キャベツの原価はどこで出るかって?

コールスローをやめればOKです。

最近は、テーブルにある小冷蔵庫に入っているのも見ないし、あんまり販売したくなさそうだからね。


③消費者の購入システム

さて、ここからが吉野家改革の本番なわけです。

まず、吉野家のあの会計方法。

カウンターの各所にレジがあり、一番近いところで食後に会計するシステムですね。

あれは安売りするのに全く非効率的でダメだと思います。

やはり、安くするにはあの手間暇を一切なくす松屋のような食前に食券を買うシステムにすべきです。

ちなみに、なか卯は食券を買った段階で厨房へオーダーが音声で入るようになっており、すぐに料理に取り掛かれるので、出てくるのが早くなるようになってますので、そこまでできたら最高です。

これで会計時の手間暇を一切省けます。

今時強盗を恐れて店舗の奥からお札のお釣りを出してくる手間暇とか、どんだけ非効率的なんだよ、と毎回思ってしまいます。

んで、ここからが肝。

さらに券売機前での手間暇を減らします。

まず、スマホ用注文アプリを開発します。

これは、店舗の外でお客があらかじめ食べたいメニュー等を決められるようにしておけるシステムです。

そして店舗に入って券売機の前でかざすと、金額が表示されるというシステム。

これで効率的になります。

そしてこれをおサイフケータイと連動させれば、かざすだけでおサイフケータイから代金が引かれ、食券だけが出てくるシステムにできます。

またアプリには特売のお知らせなども飛ばすことができますし、そのアプリを使用して購入した人には、味噌汁か小さな漬物サービスをすれば使用率が高まります。

さらには「全メニュー制覇」「全店舗制覇」「何日間連続来店達成」などの項目をつけてあげれば、更に来店頻度が上がります。

さらには有料トッピングメニューと、つゆだくのような裏メニューを増やし、お客が自分流の丼を作れるようにします。

その写真をTWITTERとFACEBOOKに簡単にアップできるような「本日の吉牛」みたいなコーナーを作れば、ネット上の口コミ効果がアップします。

mixiにあるラーメン二郎コミュの「本日の二郎」みたいなイメージです。

これでバッチリなはず。


④郊外型でテイクアウト強化

また、郊外型店舗ではテイクアウトを強化致します。

まずは前述のようにアプリなどで事前注文ができるようにします。

これだけでも大分スピードが早くなると思いますが、さらに一工夫。

前回テイクアウトして食べ終わったケースをスクラップできるようなコーナーを作っておき、オーダーと受け取りの間に容器を潰して楽しみつつ時間を潰せるようにします。

イメージはくら寿司で食べ終わった皿を流しこむ感じ。

んで、スクラップが終わったらレシートがプリントアウトされまして、そのQRコードを読み込むとポイントが加算されたり、商品受け渡しの時におもちゃがもらえたりするわけです。

いやー、我ながら名案。


吉野家さん頑張って

とまあダラダラと書いてきたわけですが、牛丼業界はやはり相当厳しそうですよね。

何せセール中は牛丼1杯200円ちょっとになるわけで、カップラーメンに少し足せば食べれるレベルになるわけですから、外食としてぶっちぎりで安い部類だと思います。

しかし、そんな中松屋などは利益を出しているというのだから驚きです。

アイディア勝負ですと、すぐに巨大資本に真似られて終了となると思うので、ポイントはアイディアを実現できる自社独自の技術があるかないかではないでしょうか。

そして当然自社の技術というのは一朝一夕で得られるものではないが故に、他社が真似できるようになるまでの間、自社の競争優位性が確保できるものなんだと思います。



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