2011年11月4日金曜日

チップチューンのススメ

おつさんでございます。え?久しぶりですって?気のせいですってばー。

あ、「ばー」はBARであって、すなわち海苔のことです。
それはさておき。

ここのところ、ゲーム業界では昔のゲームを再配信する、という流れが定着してきています。Wiiの「バーチャルコンソール」とか、X-BOX360やPlayStation3のダウンロードコンテンツなどには、一昔前のゲームが、リーズナブルな形でズラリと並んでいます。

懐かしい!と飛びついてみるとそこにはドットギザギザのキャラクターとピコピコの電子音。音楽はシンプルなメロディラインなので、結構覚えてたりするものですよね。

実はこのピコピコ音の音楽が「チップチューン」という立派なジャンルになってるの、ご存知でしたか?




チップチューン?なにそれ?


チップチューンとはひとことで言うと「80年代のパソコンやゲーム機の音源チップを使った音楽」ということになります。最近はパソコンのソフトウェア音源でも同じようなことができるのですが、究極的には「実機で鳴らしたものがチップチューン」ということになります。

楽器と違ってゲーム機が音源ですから、演奏するときもステージ上にゲームボーイやらファミコンが並びます。これらの機器は特別なROMでコントロールされ、時には複数台を同時に鳴らすなどして重厚なサウンドを奏でます。


要はファミコンの音楽でしょ?なんかしょぼそう

いやいや、何をおっしゃいます。まぁ百聞は一見にしかず…じゃない、この場合は百見は一聞にしかず、ですかね。

例えば、かのマイケル・ジャクソンの名曲「Smooth Criminal」。「空耳アワー」に取り上げられたことで、別の意味でも有名になっちゃった曲です。個人的にPVの構成が神がかってて大好き。



これが、チップチューンだとこうなります。



よく聞くとわかりますが、オリジナルのPVでジュークボックスにコインを投げ入れるシーンも見事に再現されていますね。

制作はチップチューンアーティストのSaitone。氏のサイトでは東京でのライブの様子の動画がアップされていますが、ミキサーやサンプラーなどのVJ機器に混じって、ニューファミコンが2台写っているのがわかります。Saitoneさんはゲームボーイを音源にすることも多い方でです。

どんなアーティストがいるの?

Saitoneの他にも、ラウンジ的な音楽をファミコン音源で演奏しているYMCKや、スウェーデン出身のcovoxなど、それこそ世界レベルでアーティストが存在します。

YMCKは女性ボーカル曲が多く、中田ヤスタカライクなところももあって、チップチューン初心者にはおすすめです。amazonで試聴と購入ができますので一度聞いてみてください。


チップチューンの紹介もしたし、次回からはレトロゲームの名曲紹介でもシリーズ化しましょうかね。