今回は、一般導入に先駆け、先行導入が川崎の5店舗で開始されたとあって、早速試打に行ってみましたので、その感想などを書いていきたいと思います。
短時間勝負
先行導入された連休明けの初日20日(火)、夕方頃に2時間ほどの時間を作って噂の【CRウィッチブレイド】を打って参りました。
場所は、川崎にある【PIA川崎銀柳街店】。
何故その店舗なのかというと、【川崎にウィッチブレイドを打ちに行く】とツイートしたところ、パチンコ必勝ガイドの王様水野さんから反応がありまして、その店舗で打っているとのことだったので、そちらの店舗にお邪魔致しました。
到着したのは夜7時過ぎくらいで、パチンコ屋さんのピークタイムということもあり、ウィッチブレイドは満台。
とりあえず王様水野さんにご挨拶したところ、7万ストレートではまっているとのこと。
データ表示機を見ると、確かに一回も大当たりしていない台を打っていました。
そして島の端にはスーツの人が島の様子を見ながら、何やら紙に書きこんでます。
どうやら、豊丸産業のスタッフさんがモニターテストの様子をレポートにまとめているようです。
その後、10分ほど待っていると、王様水野さんの隣が空き台になり、素早く確保。
1/399のMAXタイプということで、正直ここ最近の私のヒキでは当たらないだろうな、と思って打ち始めました。
14Kほど使いましたが、回転数は大体約17回/Kくらい。
超弱打ち、ぶっこみ狙い、たまに右に飛んでしまうくらいの強打ちをそれぞれ試しましたが、回転数に差はありませんでした。
液晶演出
液晶演出についてですが、私はウィッチブレイドの原作を知りませんので、その前提でお話致します。
まずちょっと打った後の印象は【BLOOD+】みたいな世界観のイメージでした。
女性キャラが中心なのですが、変身(?)して敵を倒していく、といった感じです。
敵は、BLOOD+の翼手みたいな雑魚の他に、主役と同じような女子キャラがおりまして、それらが対決する、みたいな感じでしょうか。
そんな印象でした。
こちらはその敵の女子キャラ。
そして雑魚っぽい敵キャラ。
個人的には、この雑魚キャラの変身後のキャラのデザインなどをもう少し凝ってもいいのでは?と感じました。
ただ、これに関しては原作の問題なので、メーカーさんではどうしようもないと思います。
あと、この雑魚の活動時間が夜という設定らしく、この雑魚とのバトルは暗い中でなんだかゴソゴソと動いている間に終わっちゃった、というイメージです。
でも、この演出は基本的に当たらない賑やかし演出だと思うので、馴れてくれば問題ないかと思います。
こちらの写真はチャンスアップ5段階演出の3段階目の演出ですが、3段階目くらいまではしょっちゅう出現しまうので、単なる賑やかしだという印象でした。
この辺は、MAXタイプということで、通常中の期待感をつなぐための演出が増えるのは仕方がないのではないでしょうか。
まあ、MAXということを考えると、擬似連4回待ちとなるのはしょうがないのかな、と思います。
確変中
程なくして、なんとよそ見をしている間に当たってしまいました。
隣で王様水野さんが擬似連3回を外しているのを見て、なぜか私も一緒になってすっかり戦意喪失していたもので…。
どうせ当たらないだろうと思っていたら、まさかの【7】での当たり。
個人的に【7】のリーチは当たらないもの、と勝手に考えているので、【7】で当たるリーチがあるのは意外性があっていいのではないでしょうか。
これは完全に私見ですが。
んで、液晶演出に右打ち開始の案内が出たので、右打ち。
一箱が満タンになったので、多分1,400発くらいだったかと。
その中で気付いたことですが、①消化が早い、②ラウンドとラウンドの間が少し長い、③最後のV入賞のためのアタッカーが開いているのがわからない、と感じました。
まず①ですが、消化は右打ちなので早いです。
ただ、玉を逃がせる箇所が私のような素人目で見ても2箇所あったので、極端に考えると二種類の調整方法があるのかな?と思いました。
a、早くて出玉の多い確変消化を提供するのか、b、玉を逃して大当たりの出玉を減らしてスタート回数を増やして大当たり回数を多くするやり方を提供するのか、店舗の釘調整の特徴が出そうだな、と感じました。
次の②ですが、例えば1ラウンドが終わってアタッカー閉じて、2ラウンド開始のアタッカーが開くまで、だいたい4発くらいの玉がこぼれます。
最近の他機種ですと、2~3個くらいが平均だと思うのですが、こういった部分は止め打ちで出玉を抑えることができるので、個人的にはアリだと思いました。
そして③ですが、液晶演出だけを見ながら止め打ちをしていると、ラウンド消化が終わったと思って玉を止めてしまい、Vアタッカーが開いているのに気が付きません。
私も一度、危なくパンクしかけました。
なので、このあたりは止め打ちする人にとって注意が必要かもしれません。
ちなみに、確変継続率は100%で、101回転を消化するまで確変となります。
今回は、スルーが若干閉まっていて、確変中にスタートが回転していない時間が若干ありました。
ここを若干閉めると、店舗にとって利益が取りやすくなるのかもしれませんが、個人的には閉めるべきではないと思いますので、メーカーさんとしては店舗の方にご協力いただき、スルーは閉めないような調整にしてもらうほうがいいと思います。
通常時、プレイヤーは大当たりを引くまでストレスを溜めるだけ。
大当たりしたら、極限の開放感を体験する。
この流れの中で、開放感を体験するときにストレスを感じるような要素を入れてしまうと、悪い印象が残って、次回の機種選択時に打たなくなる理由の一つになるのではないかと感じます。
ここを閉めて、その分をスタートに回すことによって大当たり回数を稼ぐのであれば、ちょっと回転数を落としてスルーを開けてあげたほうがストレスは少ないのではないでしょうか。
通常営業マンは、店舗の運営方針に口出しすることに腰が引けてしまうケースが多いのですが、長期的にこの機種を稼働させるために、短期的なストレスは割り切って店舗責任者にお願いしなければならないところだと思います。
ちなみに、確変は3回で終了。
16.5Kを回収しまして、最終は+2.5K。
交通費を考えれば+1Kという華々しい結果を残すことができました。
総評
結論、打ってみて感じたことは、【劣化版初代牙狼】だと感じました。
これは飽くまでも私見です。
ただ劣化版という言葉を使いましたが、個人的にはまた打ってみたいと感じてます。
一度しか打っていない私個人の今現在のイメージは、まだ牙狼を凌ぐものではないので、こういった表現にさせていただきました。
この"劣化版"というのは、①確変中のスピード感と爽快感が初代牙狼よりちょっと弱い、②STなので、次回の大当たりまで確変継続が確定するわけではない、という二点からです。
ただし、確変突入率が初代牙狼より高いという点と、確変消化中は小当りなどがないので非常に単純でわかりやすいし、牙狼と同じくらい継続するわけですから、牙狼のスペックが好きでウィッチブレイドの確変を経験した人はまた打つ可能性が高いのではないかと感じました。
なぜなら、ここまで牙狼のスペックを踏襲した機種は他にないからです。
ゆえに、この機種を設置する場所は、初代牙狼の向かい側がベスト!と考えます。
ちなみに、私が機械がどのくらいの期間稼働するのか?ということを考えるときに、2つの要素を考えるようにしています。
1,一度打ってみようと思う人がどのくらい、何人くらいいるのか
2,一度打った後に、後日また打ってみようと思う人がどのくらい、何人くらいいるのか
よく、【あの機械は打てばわかる面白さがある】という人がいますが、そういった機種は1番目の要素に欠けています。
その機種を打てば【確かに面白い】となるのかもしれませんが、結局打たない人が多いから、ヒットしないままに埋もれていくのです。
何もしなくても1000万人が打ちたくなる機種と、2万人しか打ちたいと感じない機種と、どちらが良い結果を残すのか?ということに関しては、2,の要素に大きく関係致しますが、当然1000万人が打ちたくなる機種のほうがヒットする可能性は高くなります。
1番目の要素が優れている機種としての代表例は、大物版権機種です。
こういった機種は、一度打ってみようと思う人が多いので、最初は稼動しますが、2番目の要素が厳しいと、稼働が一気に落ちます。
逆に、この2の要素に当てはまる人達の人数よりも若干下回る程度の供給ができれば、長期の稼動維持ができて、利益も確保でき、追加発注が増えて、メーカーとしては増産の可能性も出てきます。
パチンコ新台販売における早期の稼動減少の一番の問題は、2のリピーターの人数よりも大幅に多い台数を初期の段階で販売してしまうことです。
一度打ってみたいと思う人が2万人の場合、もう一度打ってみようと思う人はさらに減っていきます。
この人数は、飽くまで推測しかできないのですが、この数値=初期販売台数を間違えると、入替初日から空き台が出る状況となります。
その需要よりもちょっと少ないくらいの商品を提供できるかどうかが、初期出荷台数を決める基準となるのが本来ですが、その初期出荷台数を【このくらいの売上がなければ赤字になってしまうのでこの台数にする】といった基準で決めるから、失敗を繰り返すことになります。
初代の突確エヴァしかり、慶次しかり、牙狼しかり。
ここは営業や広告宣伝によって伸ばせるポイントですので、腕の見せ所だと思います。
【どんな手を使ってでも多くの人に打たせる!】ということが徹底できれば、良い結果を残すことができるのではないでしょうか。
それと、豊丸産業さんが今回打ち出した【確変革命】というキャッチフレーズですが、正直プレイヤー側からの視点では全くこの機種の良さが伝わってこないと感じました。
なので、一番わかりやすいキャッチコピーは、やはり初代牙狼を意識したようなキャッチコピーが一番プレイヤーに伝えやすいと思いますので、個人的には【超速デラマイッタ】というキャッチコピーをご提案させていただきます。
キャッチコピーなどに関しては、会社の理念やビジョンなどに関わる方針の問題もあると思うので、【射幸性を煽るようなものはダメ】となっているかもしれませんが、それを言ったら今回のウィッチブレイドのようなギャンブル性が高いスペックの機種を作っている次点で矛盾しているのではないかと思いますので、今回は攻めるべきだと思います。
備考
今回、2時間という短い時間での遊技でしたが、途中PIA川崎銀柳街店のスタッフさんが声をかけてくれました。
おしぼりを手渡してくれながら、「遊技方法について、何かわからないことはないですか?よろしければ小冊子をどうぞ」と言ってくれました。
このようなサービスは嬉しいな、と感じましたが、残念ながら豊丸産業のスタッフさんがそのような行為をプレイヤーにしているところは見ることができませんでした。
もしかしたら他の時間帯はやっていたのかもしれませんが、私がいた19時から21時という一番プレイヤーが入れ替わる時間帯だっただけに、そういった行為が見られなかったのは少し残念です。
自社の製品をもっと知ってもらうという熱意を直接プレイヤーに伝えるような泥臭いこまめなフォローは、先行導入をしてモニタリングしているようなケースでは特に必要だと思います。
平和の石橋社長や北電子の川崎さんのような業界でも有名なお二人の営業マン時代は、新台入替時の立会の時に、担当ホールにてお客様・プレイヤーに対して自社新台の細かな説明をやることによって、その機種のファンを増やしていたと、お二人が昔担当していたホール様に聞いたことがあります。
もちろん、機械の性能で大ヒットすればそれに越したことはないと思いますが、今はまだヒットするかどうかわからない段階なので、やれることはやるべきだと思います。
機械の性能だけではメリットを重視して打つ人しか呼び込めませんが、人の熱意に撃たれてファンになってくれた人は、メリットなど関係なく打ってくれますし、周囲の人達に口コミ宣伝をしてくれる社外営業マンになってくれます。
戦術が戦略を凌駕することは稀だと思いますが、今回のように局地的な、しかも少台数での市場の場合はそういった戦術的なことも有効だと思いますので、一般導入が始まる間だけでも、くどいくらいの熱意をプレイヤーに伝えて欲しいと感じました。
しかし、考えてみれば、新台市場というのは新しい台の面白さを伝える新規事業になるわけですから、最初が赤字になるのは当然のことだと思います。
もし、最初から黒字にしたいのであれば、毎機種ごとに緻密な売上予測と検証の繰り返しをしなくてはならず、開発経費などの見直しを行わなければならないはずです。
今後10年以上は変革の時代になっていくでしょう。
新たなビジネスモデルを築くために、今休む間も惜しんで新たなビジネスモデル構築の検証をした企業だけが残っていくでしょう。
大変な時期だと思いますが、お互いに頑張りましょう!
以上でレポートを終了致します。
長文ご愛読ありがとうございました。
追記
個人的に、液晶内の数字が入っている図柄で気になったことがあったので、追記させていただきます。
数字がキャラクターの足元、画面下部に位置するデザインになっておりましたが、私は数字をキャラクターの中央、画面の中段くらいに位置する場所に持ってきたほうが長時間打ちやすいのではないかと感じました。
バーストエンジェルなどでもそうなのですが、数字が液晶の下部というか下段に位置する場所にあると、少し疲れるような気がします。
もちろん科学的な根拠はありませんので、憶測の域をでないこと、何卒ご了承ください。
関連リンク
CRウィッチブレイド
PIA川崎銀柳街店