本日は、現在のパチスロ市場において、なぜノーマルAタイプの機種の人気がなく、ARTタイプの機種ばかりがウケるのか、ワタクシ私のやきとりが仮説を立ててみました。
ここ昨今、ホールのパチスロ市場を見ていると、残念ながらノーマルAタイプと呼ばれる機種が非常に少ない。
ダイコク電機のSISデータなどを見ても、ノーマルAタイプと呼ばれる機種は、ほぼ壊滅的な状態と言ってよく、新しく導入される機種の殆どがARTタイプ、もしくは新たに発売されたジャグラーシリーズやハナハナシリーズといった既存の人気シリーズのどちらかである。
つい先日までは、A400枚タイプのエヴァシリーズが頑張っていたが、シリーズ最新作である“真実の翼”に至っては、既に撤去対象となりつつあるような状態ではないだろうか。
ここ昨今で唯一気を吐いたと言ってもいいのが【ひぐらしのなく頃に祭】である。
この機種は、正確に言うとRTを搭載した機種ではあるが、そんなに極端にループするRTではないことと、RTタイプ自体がここ最近殆どないので、ほぼAタイプに分類してもいいのではないかと思われる。
では、なぜそのような傾向になるのだろうか?
先日、パチンコ未来図研究会の【ホール向上委員会】というセミナーに参加させていただいた際に、諏訪東京理科大教授篠原先生の講義を拝見させていただいた時に、そのヒントを得たような気がしたので、それをこの場で発表したい。
篠原先生の研究によると、通常大当たりを引いた瞬間に人は快を感じるらしい。
その瞬間が一番快く感じるらしいのだが、その快を感じる瞬間を前倒しすることができるらしい。
例えば、パチンコのリーチ演出などがそれに当たる。
そのリーチ演出によって大当たりをすると、次にそのリーチ演出が出た際に、大当たりをした瞬間ではなく、リーチ演出が出た瞬間から大当たりをした瞬間まで快を感じるらしい。
その快の気持ちよさは、最大値に関しては前者らしいのだが、総量に関しては後者の方が多いらしいのだ。
つまり、長い間期待させればさせるほど、その機種が「気持ちイー」と感じるということになる。
また、そのリーチによって当たる確率は、50%程度がベストとのこと。
つまり、当たるか外れるかの丁半博打が一番快を感じるらしいのだ。
故にその理論でいくと、信頼度50%のリーチ演出はできるだけ長くした方が、より快を感じる時間が長くなり「気持ちイー」瞬間が長くなることになる。
その理論を元にパチスロを考えると、どう考えてもART機種の方が、快を感じる期間が長いに決まっている。
CZまたはART準備ゾーンあり、モンキーターンのような短い間隔のゲーム数管理ありと、快を感じる期間が長いわけである。
かたやAタイプはどうであろうか?
正直な所、Aタイプで快を感じる期間というのは、極端に短い。
それこそ、期待の持てる同時当選役が揃った瞬間から、せいぜい次ゲームが終了するまでが殆ど。
これでは快を感じる時間が長く継続しないため、快を感じる総量が少なくなってしまうのである。
そういったことから、Aタイプはなかなか支持されないのではないだろうか。
しかし、これらの問題を解決できないわけではない。
つまりは、快を感じる時間を伸ばせればいいのである。
ちょっと古いが、良い例がある。
サミーが発売した【うる星やつら2】である。
あの機種は、Aタイプではあるが、演出で最大10ゲームのRT【ガールハントタイム】なるものが搭載されていた。
つまり、最大10ゲームは快を感じ続けることができるのである。
こういった期待を前倒しする機能や演出が搭載されていれば、ヒットする可能性が高くなるのではないだろうか。
ちなみに、ジャグラーやハナハナなどが現在でも支持されるのは、その瞬発力ではないかと私は考えている。
瞬発力がある → ボーナス終了後にすぐボーナスが当たる可能性がある → 100ゲームを超えるくらいまで快を感じ続ける、となっているのではないだろうか。
故に、歴代のAタイプは、瞬発力に優れている機種がほとんであると思われる。
ちなみに、無限ART機種がなかなか人気が出ないのも説明できる。
無限ARTを引くまでは快を感じることができる。
しかし、無限ARTを引いた瞬間に、快がなくなり、ボーナスを引いたら終わりという苦痛に変わってしまうのである。
これでは快を感じる時間よりも、苦痛を感じている時間のほうが長くなってしまう。
故に、無限ARTは、一日中続くARTでない限りは搭載しないほうが得策であると言わざるを得ない。
逆に言うと、無限ARTを引いても、快を感じ続けられるような工夫がなされていれば、新しい市場を開拓できる可能性があると言えるだろう。
例を挙げるならば、無限ART中は毎ゲーム上乗せをしていくなどのとんでもないゾーンがあったりするといったゲーム性である。
このへんは、数値上設計が難しいものと思われるが、もしできることができれば、人気が出る可能性はある。
このような仮説を立ててみたが、どうだったであろうか?
この仮説がもし正しいとするならば、ホールとしても機種購買の一つの基準となるのではないだろうか。
ちなみに、ARTの純増枚数が多ければ多いほど、快を感じる量も増えるのは自然だと思われるので、快を継続して感じられるゲーム性の機種であるならば、ART純増は大いに越したことはないはずである。
篠原教授のブログ【「はげひげ」の脳的メモ】
パチンコ未来図研究会【ホール向上委員会】
現状
ここ昨今、ホールのパチスロ市場を見ていると、残念ながらノーマルAタイプと呼ばれる機種が非常に少ない。
ダイコク電機のSISデータなどを見ても、ノーマルAタイプと呼ばれる機種は、ほぼ壊滅的な状態と言ってよく、新しく導入される機種の殆どがARTタイプ、もしくは新たに発売されたジャグラーシリーズやハナハナシリーズといった既存の人気シリーズのどちらかである。
つい先日までは、A400枚タイプのエヴァシリーズが頑張っていたが、シリーズ最新作である“真実の翼”に至っては、既に撤去対象となりつつあるような状態ではないだろうか。
ここ昨今で唯一気を吐いたと言ってもいいのが【ひぐらしのなく頃に祭】である。
この機種は、正確に言うとRTを搭載した機種ではあるが、そんなに極端にループするRTではないことと、RTタイプ自体がここ最近殆どないので、ほぼAタイプに分類してもいいのではないかと思われる。
“快”を感じる仕組み
では、なぜそのような傾向になるのだろうか?
先日、パチンコ未来図研究会の【ホール向上委員会】というセミナーに参加させていただいた際に、諏訪東京理科大教授篠原先生の講義を拝見させていただいた時に、そのヒントを得たような気がしたので、それをこの場で発表したい。
篠原先生の研究によると、通常大当たりを引いた瞬間に人は快を感じるらしい。
その瞬間が一番快く感じるらしいのだが、その快を感じる瞬間を前倒しすることができるらしい。
例えば、パチンコのリーチ演出などがそれに当たる。
そのリーチ演出によって大当たりをすると、次にそのリーチ演出が出た際に、大当たりをした瞬間ではなく、リーチ演出が出た瞬間から大当たりをした瞬間まで快を感じるらしい。
その快の気持ちよさは、最大値に関しては前者らしいのだが、総量に関しては後者の方が多いらしいのだ。
つまり、長い間期待させればさせるほど、その機種が「気持ちイー」と感じるということになる。
また、そのリーチによって当たる確率は、50%程度がベストとのこと。
つまり、当たるか外れるかの丁半博打が一番快を感じるらしいのだ。
故にその理論でいくと、信頼度50%のリーチ演出はできるだけ長くした方が、より快を感じる時間が長くなり「気持ちイー」瞬間が長くなることになる。
人気が出るAタイプの見分け方
その理論を元にパチスロを考えると、どう考えてもART機種の方が、快を感じる期間が長いに決まっている。
CZまたはART準備ゾーンあり、モンキーターンのような短い間隔のゲーム数管理ありと、快を感じる期間が長いわけである。
かたやAタイプはどうであろうか?
正直な所、Aタイプで快を感じる期間というのは、極端に短い。
それこそ、期待の持てる同時当選役が揃った瞬間から、せいぜい次ゲームが終了するまでが殆ど。
これでは快を感じる時間が長く継続しないため、快を感じる総量が少なくなってしまうのである。
そういったことから、Aタイプはなかなか支持されないのではないだろうか。
しかし、これらの問題を解決できないわけではない。
つまりは、快を感じる時間を伸ばせればいいのである。
ちょっと古いが、良い例がある。
サミーが発売した【うる星やつら2】である。
あの機種は、Aタイプではあるが、演出で最大10ゲームのRT【ガールハントタイム】なるものが搭載されていた。
つまり、最大10ゲームは快を感じ続けることができるのである。
こういった期待を前倒しする機能や演出が搭載されていれば、ヒットする可能性が高くなるのではないだろうか。
ちなみに、ジャグラーやハナハナなどが現在でも支持されるのは、その瞬発力ではないかと私は考えている。
瞬発力がある → ボーナス終了後にすぐボーナスが当たる可能性がある → 100ゲームを超えるくらいまで快を感じ続ける、となっているのではないだろうか。
故に、歴代のAタイプは、瞬発力に優れている機種がほとんであると思われる。
ちなみに、無限ART機種がなかなか人気が出ないのも説明できる。
無限ARTを引くまでは快を感じることができる。
しかし、無限ARTを引いた瞬間に、快がなくなり、ボーナスを引いたら終わりという苦痛に変わってしまうのである。
これでは快を感じる時間よりも、苦痛を感じている時間のほうが長くなってしまう。
故に、無限ARTは、一日中続くARTでない限りは搭載しないほうが得策であると言わざるを得ない。
逆に言うと、無限ARTを引いても、快を感じ続けられるような工夫がなされていれば、新しい市場を開拓できる可能性があると言えるだろう。
例を挙げるならば、無限ART中は毎ゲーム上乗せをしていくなどのとんでもないゾーンがあったりするといったゲーム性である。
このへんは、数値上設計が難しいものと思われるが、もしできることができれば、人気が出る可能性はある。
ART純増、大いに結構
このような仮説を立ててみたが、どうだったであろうか?
この仮説がもし正しいとするならば、ホールとしても機種購買の一つの基準となるのではないだろうか。
ちなみに、ARTの純増枚数が多ければ多いほど、快を感じる量も増えるのは自然だと思われるので、快を継続して感じられるゲーム性の機種であるならば、ART純増は大いに越したことはないはずである。
関連リンク
篠原教授のブログ【「はげひげ」の脳的メモ】
パチンコ未来図研究会【ホール向上委員会】